文化財|八剱八幡神社

徳川家康公寄進の銅鳥(指定文化財)

文化財|八剱八幡神社

慶長19(1614)年の大坂の役に、縦横の活躍をみせた木更津の船頭を加護した当社の祭神を敬して家康公が寄進した品です。

翼を広げた鳳凰を象った銅像で、前面に葵の紋を施した漆塗の木櫃に納められております。


格天井装飾画(指定文化財)

文化財|八剱八幡神社 文化財|八剱八幡神社

拝殿天井は、江戸幕府御用絵師である狩野派の技法を忠実に駆使して描かれた装飾画、総数162枚によって飾られています。

題材は花鳥風月をはじめ武具や芸能道具、さらには貘・龍・鳳凰などといった空想上の霊獣・瑞鳥が描かれています。一部同派の粉本に残るものも見られます。

社殿が再建された安永2(1773)年の前年明和9(1772)年2月には
江戸府中で大火があり、逃れ滞在していた狩野派の絵師が、
報恩の証として当社に奉納したものです。


五大力船(ごだいりきせん)絵馬(指定文化財)

文化財|八剱八幡神社

「五大力船」とは「木更津船」の別称として江戸~木更津間を往復した荷搬船のことです。通称「ごぜき」の名で地元の人々に親しまれ、他地域の船人からは一目置かれていました。隅田川付近で
「ごぜき」に 遇えばこれを避けて通ったといわれるほど勢威を
振るったと言われています。

五大力船を描いた絵馬は、明治初期に奉納され、昭和59(1984)年に指定文化財に認定されました。


嶺田楓江(みねだふうこう)寿碑(指定文化財)

文化財|八剱八幡神社

嶺田楓江(1817~1883)は江戸出身の儒・蘭学者で各地を巡歴し、鎖国下にあって時勢を的確に捉えていた人物です。

当時開国を求めていた欧米列強の外圧に対抗する為、国防の強化を説いた書籍「海外新話」を出版した咎により投獄され、さらに江戸から追放されますが、その博識をもって請西村に私塾を開校し民衆の啓蒙に努めました。

この碑は明治14(1881)年、その業績を称え長寿を祈願するために造られ、碑の題字を英国領事館のコラウブス、撰文を地元の重城保、書を清国の劉世安と三国合作の珍しいもので、昭和44(1969)年指定文化財に認定されました。


その他の文化財

  • 平田篤胤短冊
  • 平田篤胤書翰
  • 大日本國東海道上總州圖
  • 応永17年(1410)11月8日奉納の鐘(梵鐘銘の拓本)
  • 永禄8年(1565)小弓城主・原上總介胤貞書翰
  • 安永2年(1772)社殿再建の上棟の御槌(きづち)
  • 寛政2年(1790)境界杭まで書かれた境内図

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